深川屋さんは東海道五十三次の関宿で江戸時代寛永年間から続いている和菓子屋さんです。
昨日は岡崎の備前屋さんのあわ雪をおいしくいただきました。
今日は、東海道を岡崎から西に進んで、池鯉鮒(知立)、鳴海、宮、桑名、四日市、石薬事、庄野、亀山そして関宿にある銘菓関の戸です。
深川屋陸奥大掾 東海道五十三次の47番目の関宿
東海道には旅人の疲れをいやすおいしい和菓子がたくさんあります。昨日のあわ雪もそうですね。あわ雪豆腐は東海道名物だったそうです。
そして、本日いただいた銘菓関の戸も東海道名物の一つです。47番目の関宿のおいしい和菓子です。おいしいと評判で、皇室のお茶会やお花見用に京都まで運ばれた歴史があるそうです。
天明元年(1780年)に書き残された菓子仕法控の作り方を今も受け継いで作られているとのこと。そんな和菓子を今の時代もおいしくいただけるのは、歴史を大切に守り続けてこられた深川屋さんのおかげですね。
今回はそんな歴史のある関の戸に亀山茶の抹茶をまぶしたバージョンです。


こし餡を求肥で包み、亀山茶の粉末茶が上品にまぶされた小さくかわいらしい和菓子です。一口でいただけるお気軽さとは対照的に銘菓としての貫禄のようなすごみも感じられて、奥深いなと思います。
抹茶を使った和菓子はどの程度抹茶の苦みを感じさせるかのさじ加減がとっても大切な気がいたします。このお茶の香 関の戸は苦みを少し強調してあるように感じます。それがまた、素朴な和菓子の計算をあまり感じさせないように手の込んだ演出のように思われます。
とってもおいしいですので、一つだけでなくいくつもいただけるのですが、一つが32キロカロリーしかありませんので、一度に3個くらいいただいても大丈夫な感じです。
忍者の隠れ蓑
深川屋さんのホームページに見逃せない情報がありました。
東海道53次の宿場町「関宿」で、江戸時代寛永年間より作り続けている「関の戸」は、忍者の末裔 服部伊予保重により考案されたお餅菓子です。
2019年深川屋に残る古文書から当時の忍びの記述が発見され、忍びの隠れ蓑の和菓子屋として 日本文化伝承を心がけております。
忍者の末裔である服部伊予保重さんが発案したそうです。すごいですね。忍者と聞くとわくわくしてきます。
しかも、最近ですね、2019年に大発見があったようです。深川屋さんに残る古文書に忍びの記述が発見されたそうです。忍びの隠れ蓑の和菓子屋さんなのですね。忍者のドラマの舞台が和菓子屋さんという設定だったら、そのドラマは欠かさずにみたいですね。
関宿は東海道、参宮街道大和街道の三つの街道が交わっていたそうですから、要所中の要所だったことから忍者が隠れていても不思議ではないですね。
JAL国内線ファーストクラスの機内食に採用された お茶の香 関の戸
江戸時代東海道の旅人の疲れを癒していた関の戸は、今は空の旅のお供に採用されているということですね。時代は変わっても関の戸は旅を楽しくする要素の一つなのですね。
亀山ブランドにも選ばれている関の戸です。これからも、おいしくいただこうと思います。