あたたかくなって、また寒さが戻ってしまうの繰り返しの季節です。桜が開花したニュース、満開になったニュース、これから開花予想というニュース。いろいろな桜の話題にこころ躍るこの頃ですね。
卒業ソングが流れていたり、研修に向かう新社会人が駅に集合しているのを見かけたり。同じ朝の同じ駅の改札口には東京ディズニーランドに向かう仲良しグループがまちあわせています。
別れと出会い、終わりと始まりが人の数だけ連なっている季節に咲く桜。桜は蕾のままの桜も、開花した桜も、満開になった桜も、それぞれがいろいろなスタートを美しくエモーショナルに演出してくれます。
桜の花びらがちょこんとのっかている和菓子が目に付く季節です。和菓子屋さんの美しいショーケースの中にそんな和菓子を見つけると食べてみたくなりますね。
夜桜(よるさくら) 仙太郎さんのまん丸なお饅頭
小豆さらし餡で色づけされた薯蕷饅頭に、桜花が一輪。桜の花びらがちょこんとかわいらしく乗っている美しい饅頭ですね。
このお饅頭に仙太郎さんはよるさくらという名前を付けました。本当に夜に咲いている桜の色合い。月明かりの中で満開に咲いている桜のようです。
桜の和菓子には春光の中に美しく咲く桜をイメージさせるものが多いと思いますが、仙太郎さんのこの薯蕷饅頭は少し趣が違いますね。
名古屋の桜
名古屋の桜の名所といえば、山崎川、名城公園、鶴舞公園、東山動植物園、オオカンザクラの並木道、白鳥庭園、庄内緑地公園、荒子川公園などなど、たくさんあります。
きれいだなと思って写真を残すのはたいていお昼の時間です。あるいはライトアップという演出のされた夜桜も写真にのこそうと思うことはあります。
ですが、見てくださいと言わんばかりにライトアップされることのない場所にも桜は咲いています。仙太郎さんのこのお饅頭 夜桜はそんな場所に咲く桜を愛でている感じがします。
仙太郎さんの夜桜
夜桜(よるさくら)の販売は3月25日から4月6日までだそうです。まさに京の桜のシーズンに合わせて作られるお饅頭ですね。来年の桜の時期に桜と一緒に再会できるのを楽しみに待ちたいと思います。
仙太郎さんの花軍(はないくさ)は4月中旬まで販売されるみたいです。
和菓子はこれからの季節、桜色から柏や笹といった緑いろにシフトしていきますね。