古渡町の交差点のそばにある老舗和菓子屋さんの不老園正光さんでおいしい和菓子をいただきました。
夏氷
不老園さんはお店の中にある喫茶スペースで和菓子をいただくことができます。今年この落ち着いたスペースでいただくのはゴールデンウィーク以来2回目です。その時は藤房をいただきました。
今回いただいたのは見た目も名前も涼しい夏氷です。透き通る青が涼しげな全く混ざり気のない氷の美しさを感じさせてくれる和菓子です。抹茶とともにおいしきいただきました。
もちろん氷ではなくおいしい和菓子です。切り出した氷のような見た目ですが、一口サイズに切り分ける瞬間にその優しい弾力が愉しく、和菓子なので当然だよなあと正気に戻れます。
不老園さん
不老園さんは江戸時代の末期に味醂屋さんとして始まったそうです。嘉永元年に和菓子屋さんになったとのことで、とても昔から名古屋の地で人々に愛され続けている老舗の和菓子屋さんです。
嘉永元年は西暦であらわすと1848年。ヨーロッパでは諸国民の春と言われる年ですね。紅茶王リプトンさんがお生まれにもなっています。
不老園という名前には不老長寿を願う意味が込められているそうです。私もいつまでも元気でおいしいものをいただきたいものです。食いしん坊な私のそんな平和な生活がずっと続きますように。戦争なんて球体の地球からなくなればいいのにね。どうして平和を乱すのか。どうして取り返しのつかない愚行を繰り返すのでしょう。おかしな人がひっきりなしに出現するから困ったものです。
おいしい和菓子で一息つける喫茶スペースで今回、夏氷と抹茶をいただきました。あられも付けていただきました。これもまたおいしかったです。せっかくなのでおうちに買って帰ろうかなと思いましたが、もっと魅力的なものを発見してしまったので、そちらを購入しました。
白い壁にはかわいらしい置物がいくつも並べられていて、店舗のなかもとても清楚な空間でした。落ち着ける空間に、とても貴重な昔の店舗のモノクロ写真が飾ってありました。そしてその横には創業嘉永元年不老園正光という看板が立てかけてありました。
名菓不老
喫茶でいただいたあられにしようか、最中にしようか、羊羹にしようか、水ようかんもあるしなあと迷いましたが、銘菓不老を買って帰りました。
名古屋菓八菓(なごやかやか)に選ばれた銘菓不老です。名古屋菓八菓とは名古屋商工会議所が企画したあたらしい名古屋の和菓子土産に育てていきたいという願いのこもったコンテストだそうです。銘菓不老はそのコンテストで見事に入賞した和菓子です。
中にはおいしい白餡が入っています。白餡に含まれた胡桃の風味がとてもおいしいです。焼き皮に三河の本みりんを使用し、卵と乳製品のかわりにオリーブオイルと豆乳を使用してあるそうです。様々なアイデアが集まって銘菓不老が完成したのですね。世に中に生み出すのって本当に大変ですね。おかげさまで、おいしいなあと感じられる幸せ。いつまでも健康で長生きしてほしいという想いを確かに受け取ることができました。ありがとうございます。
東別院
不老園正光さんで一息できましたので、そのあと真宗大谷派名古屋別院まで足を延ばすことにしました。とても立派な東別院さんです。広いです。東別院暮らしの朝市が8のつく日に行われます。どうして8が付く日なの?それは真宗大谷派の宗祖“親鸞聖人”のご命日(28日)を縁としているからだそうです。近くに住んでいたら毎回行きたくなるかもしれません。月に3回あるのは珍しいですね。
橘町大木戸跡と一八本店で味噌煮込み
東別院から橘町大木戸跡に向かいます。橘町には江戸時代、大木戸がありました。
酒屋さんの看板があまりに貫禄があったので記録しました。夏空のもと実に誇らしげな看板ですね。見ているだけでうれしくなります。
味噌煮込みをいただこうと一八本店(いっぱちほんてん)さんに入りました。有名なお店ですね。とてもおいしいお店です。
この夏の時期はころきしが人気です。きしめんが名物として有名なのかなと思いますが、私は味噌煮込みをいただきました。天ぷらを付けておいしくいただきました。ごちそうさまでした。