雪が冷たかったですね。春はまだですか。早く来てほしいです。
仕事終わりに家でコーヒーミルをくるくるできる時間を毎日大切にしています。くつろぐ時間は大事ですね。
今日のお供は松尾芭蕉にゆかりのあるおいしい焼き菓子です。
桔梗屋織居さんの銘菓釣月は寛ぎの時間をゆったり過ごすのにぴったり
桔梗屋織居さんの釣月は丸い形をしたどら焼きの原型のような焼き菓子です。どら焼きのわくわく感とは逆に釣月には非常に落ち着いた趣があります。
ゆっくりとした時間を自分から何かを求めて動くのではなくて、あちらからなんとなくひっそりとやってくる寛ぎなるものをどっしり待ち構えて受け身で楽しむ感じです。
伊賀上野にある芭蕉翁の生家 釣月軒
旅を愛した俳聖松尾芭蕉が落ち着いて処女句集「貝おほひ」の執筆の時を過ごした釣月軒。
桔梗屋織居さんのホームページに銘菓 釣月の紹介があります。ところで創業四百年余りってすごいです。
その終生を旅に捧げた俳聖松尾芭蕉が郷里の伊賀上野に戻りし折りに起臥し、俳諧に懸命した小庵「釣月軒」。
その趣向をするところの枯淡閑寂の蕉風を、菓子に凝した逸品です。(桔梗屋織居さんのホームページより)
ホームページはこちらをご覧ください。
ちょっと難しい言葉が多いのですが、この紹介文を読んだら、より深く釣月のおいしさを知りたくなって、釣月軒に行きたくなりますね。
ただ、この紹介文を読むと、千利休のお顔がちらちらいたしますので、本来ならやっぱりお茶ですかね、私みたいにコーヒーでいただくのは、あかんかもしれませんが、おゆるしてください、おいしいんだもの。
なお、伊賀上野の観光協会のホームページによると2022年3月31日(予定)までは釣月軒は改修工事のため休館だそうです。
工事が終わったら行ってみたいですね。伊賀上野観光協会のホームページにある写真を眺めながら釣月をいただくと、このお菓子の意匠がより理解できてくるような気がします。
伊賀上野観光協会のホームページはこちらをご覧ください。
桔梗屋織居さんの素朴な餡
素朴な焼き皮に押された焼き印の文字「釣月」の書体の味わいがいいですね。何か手本となる書が残されていたのでしょうか。挟まれた粒餡のぼそりという感じがこの銘菓にぴったりの完成度だなあといつ頂いてもやっぱり感動します。
今日もごちそうさまでした。