名古屋の市営地下鉄桜通線の高岳駅を降りて、鍋屋町通りに向かって少し北に歩きます。
鍋屋町通り 水野太郎左衛門
鍋屋町通りという興味深い通りの西の入口に、通りの名前の元になったと思われる鍋屋さんがありました。名古屋の喫茶店として有名なボンボンさんと向かい合って建っていました。
お店の前には立て看板がありました。
尾張藩鋳物師頭(おわりはんいもじがしら)の水野太郎左衛門宅跡だそうです。
初代水野太郎左衛門という方は織田信長から永禄5年(1562年)に尾張国中の鐘、鰐口等を鋳造する特権を与えられた方だそう。
二代のときに清州に、三代のときにこの地に移り住んだと書いてあります。慶長16年(1611年)だそうです。
江戸時代、国内の鋳物の製造・販売はすべてこの家を経たのだそうで、すごいとしか言いようがないことがこの看板にさらっと書いてあるのが、また驚きです。
名古屋の東区泉二丁目の鍋屋町通り恐るべしですね。
喫茶ボンボン それから茶の湯釜製造元紫金堂
名古屋の有名な喫茶店ボンボンさんもこの通りにあります。
洋菓子ボンボンも併設されています。お値打ちにおいしいケーキをたくさんの種類のなかから買い求めることができます。名古屋のこの辺りには珍しく、駐車スペースも比較的広いです。
三色の看板がかわいいですね。ボンボンという響きにふさわしい楽しい書体です。
鍋屋町通を東に向かって歩いていきましょう。
慶長16年茶の湯釜製造元紫金堂の看板がありました。釜師加藤忠三郎の窯処ですね。
すごい。
慶長16年は三代目水野太郎左衛門がこの地に移り住んだ年ですね。
川村屋本舗さんの桜餅おいしいです
通りをさらに東に向かって歩きますと、見えてきました。川村屋本舗さんです。本日、春を探して訪ねてきた和菓子屋さんです。
木製看板に書かれた川村屋賀清の流れるような毛筆の運びが音楽を奏でるかのようですね。
暖簾には創業弘化3年とあります。1846年になるそうです。
春を感じる桜餅をいただきました。桜餅を求めて川村屋本舗さんを訪ねたのですが、いざ、買い求めようとしたら、ショーケースの中にはほかにも魅力的な和菓子がたくさんありますし、ショーケースのまわりにもどら焼きとかおいしそうな和菓子が並べてありますので、少し迷ってしまいました。
初心貫徹して桜餅を購入しました。どら焼きは次の機会にいたします。
すみません。失礼してちょっと葉っぱを広げてみました。するとこんな感じです。
春です。待望の春を見つけました。感動してちょっとピンボケしております。
道明寺にこし餡のマッチング。うれしいです。おいしいです。
今日もごちそうさまでした。