柚餅(ゆうもち) 鶴屋吉信さんの代表銘菓 いつか行きたい京都本店

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鶴屋吉信さんの代表銘菓柚餅をいただきました。

織物のまち京都西陣にある鶴屋吉信さんの本店はいつか行ってみたいお店の筆頭です。

柚餅 個包装 540円(税込み)で購入しました。日保ちは20日とのこと。購入したらすぐにいただいてしまいますけどね。

目次

柚餅とあらわしてゆうもち やわらかくてやさしい響き

ゆうもちと呼ぶのは京都独特の呼び方のようですね。やわらかくて優しい響きがここちよい呼び名です。

鶴屋信義
柚餅
ゆうもち
柚餅 

滋賀羽二重糯でつくられる求肥と徳島県産の阿波和三盆糖

お餅ですが1個2個という数え方ではなくてひと粒ふた粒と数えたくなるような、小さくてかわいらしく、そのうえ上品さを兼ね備えた銘菓です。薄い緑とも青ともいえるような淡いパステル調の求肥は最高級の米粉から作られているそうです。幻のもちとして全国の菓子司に知られている滋賀羽二重糯を使用して作られているとのこと。たしかにもっちりとした味わいある秘伝の求肥ですね。

ひと粒ひと粒にまぶされているのは阿波和三盆糖です。こちらも手間暇をかけてつくられる希少な国産砂糖だそうです。

とっても上質な素材から作られている柚餅ですね。

とっても気楽にいただける銘菓

使われている材料や職人さんの丹青の込め方に触れると、いただく方もこころしていただかなければと思ってしまいます。ですが、柚餅はとてもカジュアルな和菓子です。気軽にいただいてこそ、おいしさを味わえる銘菓だと思います。

口に含むとほのかに甘い淡い香りがします。もっちりとしたひと粒が口のなかで、甘い香りとともに解けていく和菓子です。一粒一粒いつまでも口に運び続けて、終わらなくなってしまいそうですので、個包装に小分けしてある方が柚餅は食べやすいです。

柚子餅
ゆうもち
鶴屋吉信
京都
銘菓
ドアラ
止まらないので少しづつ。

全部食べ終わると阿波和三盆糖が残ります。お行儀が悪いかもしれませんが、私は残った和三盆糖をスプーンですべていただきましたよ。カジュアルにいただける和菓子ですから、そんな食べ方も許してもらえるのではないかなと思います。

昭和天皇京都行幸の際にお買い上げの栄を賜った代表銘菓

この気軽にいただける柚餅は明治初年(1868年)創案だそうです。昭和8年には昭和天皇の京都行幸の際にお買い上げの栄を賜った歴史ある和菓子ですね。

たしか昭和天皇は甘党だったそうですね。高輪の松島屋さんの豆大福を好まれていたそうです。新聞のニュースで目にした記憶があります。

富岡鉄斎さんの描いた柚子の絵の包装

最後の文人といわれる富岡鉄斎さんは鶴屋吉信さんの和菓子が好きだったようですね。この柚餅もお好きだったらしく、柚子の画を描いてくれたそうです。その画が今売られている柚餅の包装に描かれています。

ご自身ではあくまで儒学者が本職であって、文人画家としての名声を得た後も絵画は楽しみの一つと考えられていたようです。鶴屋吉信さんとの交流のなかで、富岡鉄斎さんが柚子の絵を描いてくれたおかげで、柚餅を通して素敵な画を今の時代に気軽に目にできるのはうれしいことだと思います。

京都西陣の本店

平成4年(1992年)に新しく生まれ変わった本店は京の町の景観に配慮した建築として京都市都市景観賞を受賞するなど、有名な建築です。松下幸之助さんの伊勢神宮茶室を手掛けておられる中村外二さんがデザインされた建築です。

店内の丹頂鶴の画も見てみたいです。直接目にするだけで良い運気がめぐってきそうな素敵な丹頂鶴です。

それから京名物柚餅の大きな看板の実物も見てみたいですね。欅の板に先ほどの富岡鉄斎さんの揮毫なのだそうです。

一階でお買い物をして、二階の菓遊茶屋でおいしいお菓子をいただいて、そのほかにも本店にはいろいろな楽しみが溢れていますね。

yuumochi-tsuruyayosinobu

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この記事を書いた人

おいしいものにめがない愛知県民です。今は主に名古屋市で食いしん坊生活を満喫しています。名古屋にいながらいただくことのできる日々の和菓子と洋菓子、どちらもおいしく感謝していただいております。おいしい銘菓を求めて、たまには愛知を離れて全国を旅行したいと思っています。

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