浜松の巌邑堂さんがジェイアール名古屋タカシマヤに来てくれました。
季節の上生菓子の花菖蒲と蛍狩り、それから和風ぜりーの青島三ケ日みかんぜりーと青梅ぜりーを購入しました。
花菖蒲と蛍狩り
季節の上生菓子は見た目のかわいらしさに一目ぼれしてしまいました。
実は最初は和風ぜりーをいただく予定で催事場を訪れ、そちらだけを購入するつもりでした。ですが、その時にテーブルに並べてあった花菖蒲と蛍狩りに同時に一目ぼれ。その日はぜりーだけを予定通り購入してうちに戻ったのですが、ゼリーをおいしくいただいているとだんだんと花菖蒲と蛍狩りのフォルムが思い出されてきて、我慢できるわけもなく、翌日再訪して二つとも購入しました。
最初にご登場願うのは蛍狩りです。このもろさ、儚さ、危うさが最大の魅力です。こんなにかわいらしいフォルムをしているのに、かわいらしさとは裏腹にまるで異世界に強引に引っ張りこまれてしまうような和菓子です。ちょっとだけ洋の雰囲気があるのが不思議な感覚です。この和菓子には、外国の方にも表面だけではなく奥深いところにある和の良さを理解してもらえそうな期待感があります。
蛍狩りして魂を置いてきぬ 関戸 靖子
続いて、花菖蒲です。こちらもかわいらしいフォルムです。繊細さが伝わってきます。技が光ります。
女傘借り見てをり花菖蒲 清水 基吉
浜松の巌邑堂さん
今回はジェイアール名古屋タカシマヤの催事出店で購入しましたが、浜松はよく訪れる場所ですので、巌邑堂さんにも親しみを感じています。
屋号の巌邑はもともとは岐阜県恵那市の岩村の藩士だったことに由来するそうです。石垣の美しさで有名な岩村城のあるところですね。信長の叔母おつやの方が城主だったことに由来する女城主のお酒も有名です。岩村醸造さんです。
巌邑堂さんは、幕末期に浜松に移り、和菓子を今日まで作り続けています。今は5代目になり、海外にも和菓子の店舗を構えるそうです。すごいです。和菓子の世界は地球規模に広がる可能性があります。
浜松のおいしい和菓子屋さんである巌邑堂さんは今、世界の巌邑堂さんなのです。これからもますます和菓子のおいしさ、素晴らしさを世界の方に発信していってほしいです。もちろん名古屋にも出張販売しに来てくれるとうれしいです。また、浜松にも行きたいと思います。