名古屋の最中を代表する不朽園さんのもなかをいただきました。
不朽最中
とてもクリアな粒餡と最中の皮が相性ばっちりで高級な最中です。不朽園さんの商品紹介には次のようにあります。
不朽園1927年創業以来の餡炊きの技がここにあります。皆様に愛され続けている最中です。
餡炊きの技をおいしく楽しむことができます。
難しいことは私にはわかりませんが、とってもおいしい最中だと思います。ちょっとした手土産にもぴったりです。ちなみに大納言最中という、これまたおいしい最中もあります。少しだけお値段が高くなりますが、手土産や贈り物にもできますので、おすすめです。
最中の皮の複雑な幾何学模様を楽しんでからいただくのですが、この不朽最中を手にすると、餡の重みと皮の軽やかさが一緒になって指先に伝わってきます。幸せな空気が鼻孔をくすぐります。
竹石不朽の不朽園さん
不朽園さんの名前はとても縁起がいいですね。これは竹石不朽という縁起の良い言葉と大須門前町の不老園さんからの暖簾分けということを合わせて命名されたとのことです。
1927年に門前町大須不老園別家として創業されたのち、戦争でのつらい体験を乗り越え、戦後に尾頭橋でバラック建ての仮店舗として再スタートしたそうです。戦後の食糧難などの苦労のなかで最中づくりに工夫を凝らし、昭和30年になって現在の店舗を新築されたそうです。
現在は、非常に重みのある歴史を感じさせてくれる店舗で、名古屋の代表的な建物になっていて、名古屋市の認定地域建造物資産に登録されています。これには東区主税町の旧豊田佐助邸、東区代官町の日本陶磁器センタービル、徳川園などが登録されています。街中にあって歴史の重みを感じさせてくれる建造物ばかりです。不老園さんの店舗も登録されています。
職人の満足よりもお客様が一番大切というお考え 最中づくり一筋
不朽園さんでは味の最終チェックは職人さん以外の人が行うそうです。何人もいる職人さんの生み出す味のばらつきを抑え、不朽園独自の個性に合致させるにはそういう手法が最良であるとのお考えだそうです。
職人さんが真剣勝負したものをチェックするので、ときにはぶつかり合うこともあるという話を不朽園さんのインタビューを読んだことがあります。
お客様の感覚を大事にしながら、プロの味をチェックしなければならない仕事は想像以上に大変なことだと思います。ときには素人感覚を受け入れる職人さんもすごいですね。経験を積み、技を磨けば磨くほど、素人感覚を第一に考えることの難しさは増していくのではないでしょうか。それでもときにはその意見を聞き入れるというのは、まさしくプロフェッショナルなのだと思います。
箱に印刷された最中づくり一筋という言葉の重みを感じますね。
最初の一つを取り出しやすいように最後に詰める最中を紙で包んでくれます。さりげないけれど、ありがたい心配りですね。
不朽園尾頭橋本店 尾頭橋商店街 中川金魚まつり 映画『したまち金魚』
尾頭橋本店は尾頭橋の交差点の北西角にあります。江川線と佐屋街道の交差点です。金山駅のお隣のJR尾頭橋駅周辺から一帯にある商店街では7月になると中川金魚まつりが有名ですね。2022年は7月23日の一日だけですが予定されているようです。この2年間コロナ禍で開催できなかったりしたことからすれば、まずは再開をできてよかったです。
不朽園さんのブログで知ったのですが、中川金魚まつりを題材にした映画もできたそうです。大須シネマで4月に2日間だけですが上映されたそうです。
撮影時には不朽園さんから最中の差し入れがあったようです。