草餅。蓬餅は俳句の世界では桜餅やうぐいす餅と並んで春の季語に分類されています。
春になると、新しきものの芽生え、新しい何かが始まるといった喜びに満ちた予感が強くなり、あらゆるものが輪廻転生や春夏秋冬などのサイクルが絶えることなく再び始まったという静かな喜びに包まれ、少しずつ輝き始めるのです。
草餅はそんな喜びにあふれた和菓子ですね。山田餅本店さんの草餅も蓬の香り豊かな笑顔あふれる和菓子でした。
瑞穂通商店街の山田餅本店さん
瑞穂通商店街は桜通線の桜山駅から名古屋市博物館あたりにかけての瑞穂通りに位置する商店街です。
名古屋市博物館は、令和になってからも元年にはスヌーピーミュージアム展、やなせたかし生誕100周年記念やなせたかしとアンパンマン展、令和3年にはムーミンコミックス展、令和4年にはDC展スーパーヒーローの誕生展など、話題になった特別展をたくさん開催しています。これからも目が離せない博物館です。スヌーピー展をまたやってくれないかなと個人的には思っています。
山田餅本店さんは名古屋市博物館の通りを挟んだ向かい側にある和菓子屋さんです。
昭和2年の創業。名古屋グランパスを応援しているお店として、グランパスサポーター、グランパスファミリーにも認知されている老舗の和菓子屋さんですね。
大きな草餅の良い香りがします
この草餅の緑色にこころが躍ってしまいます。お店で一番の人気者だそうです。
一口いただくと蓬の香りが口の中に広がります。6月の梅雨時にもかかわらず、何かの始まりの予感がしてくる春、そんな希望に満ちた季節を思い起こさせてくれる若返りの薬のような和菓子です。梅雨のうっとしい時期もこころ穏やかに健康的な毎日を過ごせそうな気持ちになります。
今回はジェイアール名古屋タカシマヤさんで購入しました。
とてもおいしかったです。