鶴舞線の大須観音駅を地上に上がると、夏の日のような日差しがまぶしい子どもの日でした。とっても鮮やかな青空のした、大須観音駅からまっすぐ伏見通りをお散歩しました。
名古屋市営地下鉄 鶴舞線 大須観音駅
大須観音駅は大須観音の真横にある利用客の多い駅です。大須観音と大須商店街のアーケード街はたくさんの人でいつもにぎわっているイメージがあります。大須商店街は青柳総本家さんの本店と大須ういろさんの本店が同じアーケードの下に並んでいることでも有名ですね。和菓子好きにはたまらない商店街です。
2番出入口を出ると素晴らしい天気でした。左手にすぐ大須観音があります。大須観音のハトはいつも元気ですね。
手前の木に隠れてしまいましたが、朱色が印象的な大須観音です。幟もたくさんありますね。大須文庫の所蔵書物のなかには国宝の古事記や重要文化財の将門記(まさかどき)があるそうです。
大須文庫の説明が大須観音のホームページにあります。すごいですね。国宝や需要文化財が所蔵されているそうです。
大須文庫は「大洲文庫」とも書き、昔から醍醐寺(京都府)、根来寺(和歌山県)の経蔵と共に三経蔵と称し、或は仁和寺、根来寺のそれと合わせて本朝三文庫とも言われ、大須文庫はその内容においても我国無比の文庫となっています。
所蔵する図書は凡そ一万五千巻に達し、真福寺本、又は大須本と称せられ有名です。
本願寺名古屋別院 西別院 北斎『大達磨図』揮毫の地
大須観音と大須商店街を横目に、まっすぐ南下します。伊藤みどりさん、浅田真央さん、宇野昌磨さん、村上佳菜子さんらを輩出した西大須のスケートリンク場をこえて歩きます。西大須の交差点を渡る手前には真央さんが子どもスケーターだったころから好きだったというチャーハンを食べさせてくれる食事処があります。今日は店内改装中ということでお休みでした。残念。
西大須の交差点をこえると大須スケートリンクのある名古屋スポーツセンターの建物があります。こちらが名古屋スケート界のスタースケーターを大勢輩出しているスケートリンクですね。
もう少し伏見通りを南下しますと西別院に到着です。北斎「大達磨絵」揮毫の地です。
1817(文化14)年10月5日、名古屋に滞在中、葛飾北斎は、西別院の境内に120畳敷の用紙を広げ、そこに達磨の大画を描くイベントを開催したそうです。大天才のすごさですね。その画は昭和20年に戦火により本堂とともに焼失してしまったそうです。
日置神社 桶狭間の戦い 織田信長 松樹千本
西別院を過ぎてもう少し南下しますと日置神社があります。桶狭間の戦いで、織田信長はこの日置神社で敦盛を舞い、戦勝祈願を行い、熱田へ向かったそうです。戦勝後には戦勝のお礼として松樹千本を植えたそうです。いまはその松の木は残ってはいないです。
平安時代初期の宮中の年中行事や制度についてかかれた「延喜式」に書かれてある「尾張国愛智郡日置神社」がこの日置神社なのだそうです。非常に格式の高い神社なのですね。
不老園 藤房
今回の名古屋の大須界隈のお散歩では、たくさんの神社仏閣、そして仏壇屋さんの看板を見ることができました。もっと南下して熱田神宮まではさすがに厳しいですね。
松原の交差点と古渡町の交差点を渡って不老園さんに到着です。「不老園」として和菓子屋さんとしてスタートされたのは嘉永元年(1848年)のことだそうです。歴史がすごすぎて、私にはいろいろと想像できそうにありません。
名古屋市では、都市景観条例に基づき、築50年以上経過した景観的・文化的価値のある建造物を「登録地域建造物資産」として登録していますが、不老園さんの店舗も登録されています。
店内は改装されて喫茶が併設されています。今回はきれいな店内の喫茶席で抹茶とともにおいしい和菓子をいただきました。壁にはかわいらしい花器とともに、モノクロの昔のお店の様子のお写真と創業嘉永元年不老園正光の看板がありました。落ち着いた和の雰囲気がいいですね。
今回選んだ和菓子は藤房というもの。藤房は色合いと質感が私の好みでした。道明寺のなかのこし餡が美味しいです。抹茶といただけて幸せ気分に浸れました。ごちそうさまでした。
PayPayでお支払いを済ませて、スタンプカードをいただきました。和菓子屋さんでスタンプカードって珍しいですね。喜んでいただきました。またおいしい和菓子をいただきに来たいと思います。